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2008年12月

サティ 最後の作品バレエ「本日休演」と幕間に上映された映画「幕間」

 サティ自身も出演している映画「幕間」を紹介する。
幕間

 サティが死の半年ほど前、1924年11月24日、シャンゼリゼ劇場でサティの最後に作曲を担当したバレエ「本日休演」の初日を迎えたが、これが本当に「休演」なってしまった。しかし、同じ年の12月4日、無事初演された。
 バレエの幕間に映画を上演することが、以前はやっていたため、これを再現しようと幕間用の映画が作られた。

映画「幕間(Entr'acte)」
監督 ルネ・クレール(「パリの屋根の下」「巴里祭」など)
音楽 エリック・サティ

 サティ本人が空から舞い降り、大砲をぶちかますシーンから映画は始まる。音楽は、映像のために造られているが、劇的であったりするものではなく、短いフレーズをくりかえすようなものだ。しかし、サイレント映画しか存在しない時代に、映画に合わせて、きっちりと音楽をつけたのは、これが初めての作品である。サティ自身は音楽を作るに当たって、各シーンの厳密な時間を測ったという。さまざまなイメージが連続して現れるが、それらの意味するところは、見ていても良くわからない。ラクダに引っ張られる霊柩車が登場する。撮影はシャンゼリゼ劇場周辺でおこなわれたが、家先に霊柩車の駐車をゆるすような人はなかなかいないため、撮影期間中の毎晩の駐車場所確保のために、助監督の名目で人をやとったという。傑作として名高い「戦艦ポチョムキン」の前年につくられた映画である。

 →インターネットでフリーで公開されている「幕間」へ(Video AOL 全編無料視聴できる)
 René Clair - Entr'acte (1924)

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サティ バレエ音楽「本日休演」





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サティ 幕間


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名曲探偵 アマデウス チャイコフスキー「くるみ割り人形」 2008年12月7日放送

 チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」 は、1891年にペテルブルクのマリンスキー劇場からの依頼で作曲された。「ひと晩に二本立てで上演できる短い歌劇とバレエを」という要求にこたえて作成された。このとき、いっしょに作曲された歌劇は「ヨランタ」である。
 「くるみ割り人形」 は、ドイツのホフマンの「くるみ割り人形とねずみの王」をシンプルに改変した、デュマの「ニュルンベルグのくるみ割り人形」がもとになってる。当初は、ホフマンの原作をベースにバレエの構想が練られ、依頼者のことこまかな指示も、原作のバレエ化を基にしている。チャイコフスキーも、ホフマンの原作をイメージして曲を書いていたのだが。しかし、依頼者の都合で、振付家が途中でかわり、デュマ版を直接底本にして、バレエの台本や振り付けが行われた。このため、チャイコフスキーは、初演時の台本には大変不満を持っていた。
 なお、テレビで映像が流れた熊川版は、ホフマン版をベースにしたといわれ、お菓子の国が人形の国になっていたり、セットの雰囲気も、一般のものと比較するとおどろおどろしいものになっている。


→ナクソス・ミュージック・ライブラリーで試聴する
バレエ「くるみ割り人形」 Op. 71全曲


→ナクソス・ミュージック・ライブラリーで試聴する
「雪の踊り」


→ナクソス・ミュージック・ライブラリーで試聴する
「花のワルツ」


→ナクソス・ミュージック・ライブラリーで試聴する
)「こんぺい糖の踊り」



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浅田真央が踊ったあの曲 エキシビジョン

 NHK杯のエキシビジョンで浅田真央が踊ったのは、カルロス・ガルデル Carlos Gardel (1890-1935)の"Por una Cabeza"。他のスケーターがピアソラを使っていたりと、タンゴとアイススケートの相性は良い。

カルロス・ガルデルは、1900年初頭のアルゼンチンのタンゴ歌手、俳優で、その人気絶頂期に飛行機事故でなくなった。タンゴ界の大スターであり、ブエノスアイレス、ボカ地区の通りやタンゴショーがかかる劇場に彼の名前が残っている。タンゴ関係者の墓が集まるチャカレータ墓地内の、自身のタバコを吸う姿の銅像の足元に、ガルデルは眠っており、観光名所ともなっている。
 エキシビジョンでは、ヴァイオリン2本&ピアノ&バンドネオンであった。これは、松嶋奈々子の「キリンビバレッジ 濃い生茶」のCMで使われていたバージョンに近い。
 NAXOSミュージックラブラリでは、異なるバージョンだが、ヴァイオリン、チェロ、ギター&ボーカル、ブラスバージョンなどが聴ける。

★松嶋奈々子の「キリンビバレッジ 濃い生茶」のCM

★チェロアンサンブル・バージョン
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Por una Cabeza


★ギター&ボーカル・バージョン
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Por una Cabeza

★ヴァイオリン・バージョン
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Por una Cabeza


★ブラス・バージョン
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Por una Cabeza






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オーケストラの森 関西フィルハーモニー管弦楽団

 阪神の応援ハッピを着て、六甲おろしを演奏するオーケストラは、なかなか、衝撃であった。
名手オーギュスタン・デュメイを客演ヴァイオリニストに迎えてのプログラムは、関西の本物の音楽好き満足させる、聴き応えのあるものであった。

 ナクソス・ミュージックライブラリの中から、プログラムで使われた曲を紹介する。(演奏は関西フィルハーモニー管弦楽団ではありません。)

ナクソス・ミュージックライブラリ試聴へ->
シャブリエ作曲 「歌劇“いやいやながらの王様”から“ポーランドの祭り”」




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ショーソン作曲 「詩曲 作品25」


ナクソス・ミュージックライブラリ試聴へ->
大澤壽人作曲 交響曲第2番から第2,3楽章



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