バッハ

ソフトバンク、ホワイト犬 「お父さん」(カイとネネ)CMに流れるあの曲

バッハのカンタータはおよそ220曲が後世に伝えられている。このカンタータは、メロディーの宝庫だ。教会音楽長として、日曜日、祝日に礼拝におとづれる信者のためにカンタータを作り続けたのだ。しかし、まさか、この曲がソフトバンクの白犬と競演するとは思わなかった。

J.S. バッハ  JOHANN SEBASTIAN BACH (1685-1750)
「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 BWV 140
Wachet auf, ruft uns die Stimme, BWV 14001. Wachet auf, ruft uns due Stimme (Chorus)

01. Wachet auf, ruft uns due Stimme (Chorus)

CMで使われているのは、カンタータ「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 BWV 140の第一曲目であるが、
このカンタータでもっとも有名なのは、第四曲目のこのコラールである。
これは、誰もが、一度は耳にしたことがあるだろう。

04. Chorale: Zion hort die Wachter singen (Tenor)

 BWV 140はバッハのもっとも有名なカンタータであり、作品の完成度も高いと言われる。
最後の7曲目のコラールまで、聴衆をあきさせずに聴かせるため、バッハは様々な工夫をしている。
たとえば、1曲目と7曲目を聞き比べてほしい。別な曲に聞こえるが、良く聴くと、コーラスは同じメロディーなのである。1曲目に軽快な伴奏をつけていて、最終曲のメロディーがゆったりと流れているのだ。気をつけないと同じ曲とは思えないが、しっかり耳に残っていて、最後の曲をスムーズに迎えいれられる。作品全体の統一性がとれていて、礼拝の最後のコラールが、感動的にしめくくられるのである。
 

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新四大受難曲

 2000年、国際バッハ・アカデミーがバッハ没後250年に際して、4人の作曲家に、それぞれの母国での受難曲を委嘱した。
  タン・ドゥン Dun Tan (中国)・・・マタイ受難曲
  ソフィア・グバイドゥーリナ Sofia Gubaidulina (ロシア)・・・ヨハネ受難曲
  オズヴァルト・ゴリホフ Osvaldo Golijov (アルゼンチン)・・・マルコ受難曲
  ヴォルフガング・リーム Wolfgang Rihm (ドイツ)・・・ルカ受難曲

この4曲のうち、タンドゥンの作品を除く3曲をNAXOSで聴くことができる。

グバイドゥーリナ:ヨハネ受難曲(マリインスキー劇場管/ゲルギエフ) 2000年初演 (カタログ番号 CD98.405)

グバイドゥーリナ/Johannes-passion: Gergiev / Kirov Opera O グバイドゥーリナ/Johannes-passion: Gergiev / Kirov Opera O
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グバイドゥーリナ:ヨハネ受難曲(ドイツ語版)(リリング) 2006年改訂版(カタログ番号 CD98.289)

グバイドゥーリナ/Johannes-passion  Johannes Ostern: Rilling / Stuttgart Rso Gachinger Kantorei グバイドゥーリナ/Johannes-passion Johannes Ostern: Rilling / Stuttgart Rso Gachinger Kantorei
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リーム:ルカ受難曲 (カタログ番号 CD98.397)

ゴリジョフ:マルコ受難曲 (カタログ番号 CD98.404)

 グバイドゥーリナのヨハネは2バージョンある。マリインスキー劇場管/ゲルギエフは2000年初演時のライブ版、もう一枚は、国際バッハ・アカデミーのリリングが、初演を聴いたあとドイツ語版での上演を希望し、グバイドゥーリナがそれに応じたものだ。2006年改訂版である。なんで6年もかかったかというと、初版があまりにもロシア語の音楽が密接に結びついていて、単に歌詞の翻訳ではすまなかったためである。
 現代音楽で宗教曲ということもあって、決してとっつきやすいものではない。しかし、今回の4大受難曲は、現代曲としては比較的聴きやすい部類にはいる。また、音楽も映像的で、聴きながら想像をいろいろとかきたてたれる。グバイドゥーリナのヨハネは、特に、どういう歌詞なのか知りたくなるくらい、感動的なフィナーレが最後に待っている。改訂を依頼したリリングの気持ちがわかる。

 特に、おもしろく聴けるのは、ゴリジョフのマルコだ。曲がラテンのリズムなのである。キリストが踊っているシーンを想像してしまう。受難曲なのに。途中、荘厳な雰囲気の箇所は、ペドロ・アズナーがいたころのパット・メセニーグループの曲のような印象で、全編とおして楽しく聴くことができる。

 今回NAXOSにはないが、タン・ドゥンの作品は、ウォーター・パーカッション、ホーメイを使い、ソプラノ、バリトン、合唱の声楽部以外、楽器はパーカッション、ヴァイオリンとチェロだけである。日本での公演を見にいっているが、他の3作品と比較すると、規模的にシンプルである。サウンドとしては、一番新しいかもしれない。ぜひ、この作品もNAXOSのライブラリーに追加してもらいたい。

タン・ドゥン:新マタイ受難曲-永遠の水 タン・ドゥン:新マタイ受難曲-永遠の水

アーティスト:タン・ドゥン,コーシュ(エリザベス),ブライアント(ステファン),ベルリンRIAS室内合唱団
販売元:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
発売日:2002/10/23
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